Thursday, April 17, 2008

果てしない物語。

はじめまして。ゆかり、さやにつづいて20期としてブログを初めて書かせていただきます、小林です。
さて、気がつけばもう四月も中ごろ。第一回ディベート「不当な取引制限、事業者団体、ボイコット」が終了いたしました、やれやれ。われらAアメリカは一番楽といわれつつそれなりにあたふたしておりました。まあ、そんなこと言ってたらきっとB日本に夜討にあうでしょうね、言葉には気をつけようと思います。
ディベートをやってみて、やはりいっぱい反省点は出てきました。春合宿で一度やったとはいえ、テーマに対立軸を与えられずに臨むディベートはやっぱりなんだかむずかしい。
でもみんななんだかすごい楽しそうで。やっぱしこのゼミの子たちは病気だなと思いました★もちろんいい意味でですけどね。
だって模擬ディベートをやって「やばい、何この感覚!楽しすぎてぞくぞくするんだけど!」とあいてを前日なのに模擬ディベなのにいじめまくったゼミ代のゆか●ねえさん、通称鉄板お母さんの笑顔は何よりも美しく、
そしてちょっぴり怖かったです。


それにしても二週間早かったです。
教科書やらいろんな本やら論文やらを読んだりガイダンスに出たりそんなことを毎日しておったら、いつの間にやら桜は散り、気づけば日々は春の嵐。日本人の大敵スギ花粉も姿をくらまし、三田女たちのスカートは短くなる一方。
なんだかあっという間ですね。こうやって人間はあっという間に大人になってしまうのでしょうか?
焦って論点だして、ディベートやってそしてすぐに次のディベート!なんて言っていたら本当に前期なんてあっというま。
目の前のことに必死になって懸命になって生きているだけだったらきっと気づいたら皺くちゃおばあさん。
ゼミ活動を始めて同期と一杯話したり先輩方とも会話する機会を多く得て、未来に向かって生きていく、夢に向かってまい進していく人たちと話をすると
正直とても焦ります。
「いったい本当にやりたいことって何なんでしょう?」
田村ゼミ18期、19期の先輩方は就職、資格など自分たちの進むべき道を見つけられて自分の前にも後ろにも路ができて。
大学三年生になったわたしたち20期はきっと今がまさに人生の岐路。これで一生が決まるといえば決まるし、決まらないといえば、まあ変更が利かなくもないけれどもやはり人生決断のおそらく第一回目。就職をするのか、資格試験を目指すのか、どんな企業に就職したいのか、自分は何になりたいのか。考えることは容易ではなく、気がつけばいつも霧の中。
ああなんて「決断をする」ことって難しいのでしょう。でもこれは単純な甘えにしか過ぎず、先人はみなこの路をたどってきたわけで。誰もが向き合わなくてはいけない、自分との、たった唯一信じられる裏切り者である自分との闘い。
いつだってどんな時代だってどんないきものだって
子供はやがて大人になるのです。
そしてきっとそれが今。甘えてきたすべてにさようならして大人になってゆくのでしょうか、きっとそんな感じ。
「汝の欲することをなせ」
この言葉をご存知ですか?「果てしない物語」にでてくる宝のメダルの裏面に書かれた言葉です。「果てしない物語」とはちなみに言うと、ミヒャエルエンデによる決定的童話の名作で、ある少年が空想世界の危機を救っていくというおはなしです。少年は自分の欲することをその言葉に従って行っていきますが、その結論は思った幸せとは違うものでした。その理由はひとつ。目の前の解決を急ぎすぎて、その結論の結論まで見ていなかったから。
「汝の欲することをなせ」これはきっと世界で一番大切なこと。大人にとっても子供にとってもなすべきことは絶対に自らが望むこと。これは真実と信じたい。
でもやっぱりその結果がもたらす結果、これを視野に入れずに突っ走っては決していけないのだと思います。
今現在、大学三年生の私たちは「忙しい」。ゼミ、サークル、授業、人間関係。遊びたい、勉強したい、のんびりしたい、寝たい!やりたいこと、やらねばならないことで日々はいっぱい、それだけでも24時間なんてあっという間にたってしまいます。
それに流されて目の前になる「欲すること」だけをなしていったらきっと果てしない物語の主人公のようになってしまう。そんな気がしてならないのです。
私たちが見据えるべきは何でしょう?私たちが本当に「欲する」べきものって一体全体何なんでしょう?
なやみは決して尽きぬもの。大人になるって何でしょう?大きな視点、将来のことっていったいどうやってきめるんでしょう?
だけれどね、
きっといつかいつに日か自分が今からは想像できないほど小さなおばあちゃんになった時に出なくても楽勝なんて言われる授業にわざわざ出てふっと窓の外に視線を投げた瞬間に視界に入った雨にぬれる鮮烈な緑に心奪われた瞬間を思い出してたまらなく懐かしく、恋しくなるんだろうななんてそんなふうにおもうのです。
だから
目の前のものだけに流されてあせってあせって生きるのではなく今の一瞬を大切にそうやって丁寧に大人になっていくことがきっと大きな意味で将来につながる、大切なことなんだろうなあと。
そうやって生きた果てに何があるのかはまだまだわかりません、だってタイムマシンをもったネコ型ロボットは残念ながら我が家にはいないもの!
でもきっといいことがあるような気がするのです。
そんなあたしはきっとまだまだ未熟な甘えもの。こんな調子では世の中渡っていけないでしょう。
でも私はロースクール棟の屋上から見える空と東京タワーの真っ青な色と真っ赤な色のコントラストを一生の思い出にしたい。
第一回ディベートをやってそんなことを思いました。
そんなこんなでおっしまい★駄文を長々と失礼いたしました。

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